住宅ローン問題支援ネットの高橋愛子です。
芍薬。とっても綺麗で、気持ちが華やぎます。
梅雨の季節は嫌いですが、季節の花 アジサイは好きです。
自宅や事務所に少しでもお花を飾るようにしています。一輪でもお花があると心が穏やかになります。
昔はお花に興味はありませんでしたが、最近はお花や草木に癒されます。歳でしょうか。。
昔は食べなかった羊羹も美味しいと感じる今日この頃です。
競売物件を入札したのに取下げで買えない?
さて、競売物件を「買う」側の方からの相談がありました。
「競売物件を入札しても、「取下」となってしまい買えません。「取下」ってどうゆうことでしょうか?」
競売物件を入札するにも相当な手間がかかります。
競売情報をBIT等で確認する。
↓
3点セット(物件明細書・現況調査報告書・評価書)で調べる。
↓
現地を確認する
↓
入札価格を決める
↓
保証金を振込する
↓
入札手続きをする
ざっとこんな感じです。
入札完了から開札日まで落札できた時のことを考えながら待ち、
いざ、開札日に落札結果を見ると、「取下」となっているわけです。
つまり、買えない、競売による売却自体が無くなった。ということです。
もちろん保証金は後で返金されますが、手続きにかかった手間や時間は返ってきません。
競売の取下げはいつまでできる?
競売の「取下」とは、競売を申し立てた債権者がその申し立てを取り下げ競売を終了させることです。
債権者は開札で買い受け人が決まるまでの間であればいつでも競売を取り下げることができます。
競売の開始決定がされた後でも、売却代金が納付されるまではいつでも申立てを取り下げることができることになっています。
競売が取下げになる理由は?
では、取り下げる理由は何でしょうか?
主な取下げの理由は、「任意売却」によるものが多いと思います。
つまり、競売開始決定後でも競売を申立てをした債権者の承諾があれば、
競売の売却の前に任意売却することができます。
債権者の目的は貸金の回収なので、
☑競売により、「強制」的に売却してもらい回収するか
☑任意売却により、「任意」的に売却してもらい回収するか
の方法で、高く回収できれば良いのです。
ただし、一度競売の手続きをしたものを簡単に取り下げることはしないので、
競売で売却するよりも、任意売却する方が多く回収ができる等メリットがないと取下げには応じてくれないケースが多いです。
あとは、
・全額返済した
・示談、和解した
・法的に解決した
等と取下げされる理由は様々です。
競売不動産のリスクの一つとして、こういった取下げ等により、入札したのに競売自体が無くなるということがある
ということを頭に入れておくと良いでしょう。
競売が中止、中断される理由
では、他に競売が中止、中断になることはどんなことか?を解説します。
1.不買
誰も入札者がいなかった場合、不買となります。
2.取消
競売開始決定がなされた後に、その競売手続きが違法であることが判明した場合、取消となります。
取消には、
①無剰余による取消
②目的物の滅失による取消
③3回競売をしても売却の見込みがない場合の取消
などがあります。
3.停止
債権者は執行停止文書を提出して競売の停止を求めることができます。
裁判所は競売による売却を3回以上実施しても買受の申出が無かった物件や買受の見込みがないと認められる場合には、
競売手続きを3ヶ月間停止することができます。競売申立て権者の債権者がその停止の通知を受けた日から3ヶ月以内
に買受の申出をしなかったときは競売を取り消すことができます。
4.延期
競売申立て債権者と債務者・所有者との間で示談交渉している間に、入札期間が指定され売却手続きが進行した場合、
競売申立て債権者の上申により競売の延期ができます。
5.変更
裁判所の職権で、競売実施命令の内容が変更されることです。
競売物件は、売却される側(債務者・所有者)が売却を希望してない、納得していないことが多く、
「何とか競売を取下げたい」
と動いていることもあります。
競売物件を購入する側と競売で売る側(売られる側)の事情は真逆です。
通常の売却物件の
「買いたい」・「売りたい」ではなく、
競売物件は
「買いたい」・「売りたくない」
の関係だということを頭に入れて、必ずしも買えるわけではないということを分かっておきましょう。
弊社への相談は、そんな「売りたくない」の相談が多いです。
自宅や所有不動産が「競売」になってしまっても、「競売の取下げ」ができる可能性はあります。
ただ、裁判所による競売手続きは止まらないので、1日も早い相談が解決への近道です。
「自宅が競売になってしまった」「競売になりそうだ」「競売を取り下げたい」
等、お気軽にお問合せください。
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