こんにちは。
住宅ローン問題支援ネット の高橋愛子です。
本日も朝から無料相談会。
合間にお届け物が。中を開けると、相談者様からです。
素敵な包み紙に
お手紙付。
「先日は温かいアドバイスをありがとうございました。」
と添えてお菓子を頂きました。
お気遣いに感謝です。ありがとうございます。
わざわざお出でいただく相談者さんには、少しでも「来てよかった」と思っていただけるよう、
アドバイスをさせて頂いております。
さて、ご自宅を売却したいというお客様からのご相談。
築は、35年以上。木造なので、建物価値はゼロ。解体して、更地渡し。
と多くの不動産会社に言われたようです。
でも、とても思い入れのあるご自宅。
色々な事情があり、どうしても手放さなくてはならなくなりました。
早速見に行ってみると、とても素敵な建物。
これは、法定耐用年数でいうととっくに価値がゼロと見なされますが、
不動産の価値としては、まだある!ということで、中古住宅での販売をすることにしました。
建物の価値は、「法定耐用年数」と「経済的残存耐用年数」で評価されることが一般的です。
法定耐用年数は、金融機関が評価する上での基準。
建物の構造によって、決まります。
木造住宅だったら、22年。
22年というと、平成8年に経てた住宅は、もう既に価値がゼロとなります。
でも、実態は違います。
平成8年に建てた住宅でもまだまだ使えます。
経済的残存耐用年数とは、不動産鑑定士が評価する方法で、
物理的要因、機能的要因、経済的要因などを考慮し、評価する方法です。
法定耐用年数よりも上記要因がプラスされ耐用年数が多くなることがほとんどです。
評価基準はそうなのですが、実際に見てみないと本当に価値は出ないと思います。
例えば、住宅メーカーによっても異なります。
所有者さんの使用の状態(ペットを飼っている、修繕をしている、していない、使用具合)によっても異なります。
また、お庭に桜の木がある、眺望が良い、日当たりが良い、周辺環境が良い、
という事でも、価値が上がると思います。
「古い」=「価値が無い」
と言うのも違うと思います。同じ「古い」でも違いがあります。
例えば、
「古い」が、ボロい、汚い。
だったら嫌ですが、
「古い」が、趣きがある、レトロ感がある、ビンテージ感がある。
という物件なら、このまま建物を生かして、リフォームして使えます。
新しい物だけが価値があるという風には私は思いません。
古いものも良さがあり、付加価値となる。
現に海外不動産などは、築年数が古いものに価値があるとされています。
日本でもそんな風に思えるような中古住宅市場が広がれば良いと思います。
何事も、机上での判断は良くないと思うのです。
不動産は現場主義。見に行かないとわからないことだらけです。
耐用年数だけで判断し、価値あるものを評価しないのはもったいないです。
今回の相談者さんは数社の不動産業者さんに依頼しましたが、
その内物件を見に来ることなく、土地だけの評価をした不動産業者もあったようです。
数十年、愛着のあるご自宅を建物評価ゼロと見に来ることなく、決めつけられてしまうのは悲しいですね。
結局、中古住宅をリノベーションする買主さんに売却が決まりました。
建物の価値をわかってもらい、納得の売却となりそうです。
売却の理由は人それぞれ。
どんな理由でも、せっかく手に入れたご自宅ですから、その不動産の最大限の価値で
売却をしたいものですね。
不動産の価値を知りたい、査定を見てほしい、などのアドバイスも行っています。
ご相談はお気軽にお問合せください。
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