おはようございます。
住宅ローン問題支援ネット の高橋愛子です。
最近やっていた映画
沈黙-サイレンス-
遠藤周作の有名な小説「沈黙」の実写版ということで、
話題になっていました。
私も原作は読んでいませんでしたが、暗い映画が好きなので、笑
見たいな。。と思っていましたが、
映画を観た知人から、残虐なシーンがあり過ぎで、すごく後味の悪い映画だ。
と聞かされ、観るのを断念しました。
そんな話をお世話になっている税理士の先生と弁護士の先生にしたところ、
原作の「沈黙」は素晴らしいということを聞き、
たまたま税理士の先生が「沈黙」を読み返していて持っていたので、
そのままお借りしました。
沈黙 (新潮文庫)
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ということで、初めて読んだ遠藤周作の小説。
どんな話なのかも全く分からず、、読んでみましたが、
冒頭から引き込まれ、最後は一気に読破しました。
物語は江戸時代初期のキリシタン弾圧の中、
ポルトガル司祭の主人公が日本に潜入し、厳しい現実の中、
信仰を貫きながらも揺らいでゆく様々な心理描写が描かれています。
隠れキリシタンの貧しい農民たちは信仰のみが心の拠り所にも関わらず、
キリシタンだと分かると残虐な方法で死刑になってしまう時代。
すごく残酷。その残酷さが文章で生々しく書かれていて、
読んでいてその臨場感が伝わってきました。
そして、弱いものが犠牲になっているのを見て、
こんなに苦しんでいる信仰者がいるのに、
なぜ神は沈黙を続けるのか?と疑問に思いながらも、
自分の信仰を曲げない主人公心の葛藤は、信仰心がない私でも、
自分だったらどうなのだろう、、と考えさせられました。
読む人によって感想が違ったり、とらえ方が違うのだろうなと思いますし、
結論は全く出せません。。キリスト教徒でない私なので、
感想が合っているのかもわかりませんが、
私がこの本を読んで感じたことは、
やはり心の拠り所が必要な人間の弱さには、
神の存在は必要なんです。
信じるものは救われる。と思ってしまう。
でもそこに囚われすぎていると、
でもそこに囚われすぎていると、正しい判断ができなくなることもある。
広く考えられなくなることもある。
神の存在というのは、自分の心の中に存在していて、
その信念さえ曲げなければ、強くいられるのではないかと思います。
神は沈黙していたのではなく、共に苦しんでいた。
とありましたが、それも自分自身の心の問題が大きいと思いました。
この時代にどれだけの人の心を救っていたのか、想像もつきませんが、
やはり、信仰する気持ちは大切ですが、一番大切なのは自分自身の心なのかな、
と思いました。
弱いものが、強いものに頼るのではなく、
実はみんな同じなんだと。
うまく言えませんが。。
久しぶりにとても深い小説を読みました。
BGMは、ベートーヴェン。
物語の描写とあっているようで、すごく良かったです。
(最近、クラシックを大音量で聴くのにハマっています)
ちなみにこの小説を薦めてくれた同年代の弁護士の先生は、
この小説を中学生の時に読んで衝撃を受け、
自分自身の人生の心の指針にしたとのことです。
こ、この小説を中学生で読んで、心の指針としたなんて、、、
同年代なので、中学生の時点で大きな差があるよ・・・汗
と思いました。。
私が中学生の時は、雑誌しか読んでなかった・・・( ̄_ ̄ i)
深く考えさせられ、読み返していきたい本です。
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