こんばんは。(^∇^)
住宅ローン問題支援ネット の高橋愛子です。
弊社は任意売却専門の不動産業者として創業し、
今年で7年目となりました。
始めた当時は今ほど任意売却専門業者さんは
いなかったように思いますが、それでも後発のスタートで、
「今さら任意売却やるの?」
や
「よく任意売却専門でやるよね・・」
などと言われたものです。
ですが、業者間では任意売却は珍しくなかったとしても、
一般の方には今よりはるかに知られていなかったと思うので、
私は、どうしてもこの「任意売却」という手法を世間に知らせ、
住宅ローンが払えないからと言って、
「競売しかない」「自己破産しかない」と追い込まれていく人たちに
沢山の選択肢があるということを知ってほしいと思いました。
めまぐるしく変わる不動産業界、そして任意売却業界も
日々変化しています。
つい最近まで
「競売は安く落札されてしまうので、任意売却の方が高く売れる」
という常識がありました。
ですが、最近では
「競売の方が任意売却より高く回収できる」
という認識が債権者さんの中で出てきています。
事実、競売不動産は高騰しています。
特に都内の競売不動産は、売却基準価格の数倍で落札されることも
めずらしくありません。
ですから、一概に
■競売は安い
■競売より任意売却だ
ということではなくなっているように思います。
そして、任意売却で価格を下げて担保解除に応じるよりも、
競売で安くなってもいいから、法の力を借りて公正に処理をされる方が、
良いという考え方もあります。それも理解できます。
ですが、私は、競売よりも任意売却の方が、債務者さんはもちろん、
債権者さんにもメリットがあることの方が多いと思います。
もちろん、債権者さんは高い回収をした方が良いに決まっています。
でも、簡単に一律して
「競売でいいから」
と言うことには、少し違うのでは?と思ってしまうことがあります。
■うちは、競売で進めます。
■競売で1円も回収できなくてもよいです。
これは、金融機関の経営判断です。
全く文句の言いようがありません。
ですが、
■高値の市場価格で買主がいる場合、
■他の債権者さんの利益が明らかになくなる場合、
■債務者さんの状況を考えた場合、
などなど、
どう考えても、「任意売却」で進めた方がいいと思う場合があります。
そういった時には、個別に対応してもらいたいと思うのです。
でも、それも支払えない側、回収する側、金融機関としての立場、
会社の方針、色々な事情があります。
任意売却をする一部の業者が公正明大に取引をしなくなった
ということも原因の一つかもしれません。
競売不動産が法律が変わり、リスクが軽減され、
一般の消費者が入札に参加したり、競売代行の業者が増えて、
安全に取引されるようになったことは良いことだと思います。
ですが、債務者さんの心情としては、
競売は避けたい
という思いはとても強いのです。
支払えなくなった事は悪いことかもしれません。
ですが、様々な事情で難しくなることもあります。
一度は手にしたマイホーム。
自らの手で売却をし、再スタートをきりたいと思うことは
出来る限り、尊重したいと思うのです。
以前、ある債権者さんに言われました。
「我々は、任意売却をすることにより、
WIN・WIN・WINの関係でなければならない。
つまり、債務者、債権者、不動産仲介業者、
すべてが良くなるために任意売却をするのだ。
競売にはそれがない。
だから、しっかりやってほしい。」
と。
私はその言葉が忘れられません。
皆が同じベクトルを向いていることが大前提ですが、
任意売却には競売には無いことがたくさんあります。
競売を批判しているわけではないですが、
簡単に
競売でいい
ということだけではないのではないでしょうか?
個人的意見。